弘法大師が10代のころ、ここで学問を学んだことがお寺の名前の由来になったという童学寺。
遍路転がしで有名な焼山寺を超え、次の大日寺へ向かう途中にあります。
お大師様の子どものころに思いを馳せるのもいいのではないでしょうか。
他の別格霊場や奥の院を歩いたブログの一覧は、↓の記事にまとめています。
目次
歩いた遍路道
歩いた様子
童学寺手前にある、ショートカットできる道が迷いやすいそうです
焼山寺から歩いてきて、行者野バス停の近くにある行者野橋を渡るため、信号を左折します。
行者野橋を渡ります。
新童学寺トンネルを抜けます。
童学寺から戻ってきたお遍路さんに会い、「トンネル抜けて、ロープが張ってある道の先から、左に入ると近道できるよ」と教えていただきました。
トンネルを抜けて200mほどで、左手にロープが張られている道路が現れました。
この、ロープが張ってある道はそのまま通り過ぎます。
少し先に見えるトレーラが置いてある辺りを左に曲がりました。
左に入る道。
突き当たりまで進んで、右に曲がります。
まっすぐ歩いていくと、左に入る道が見えてきます。
たまたま地元の方がいて、「左に入る道が、分かりづらいみたいで間違いやすい」と教えていただきました。
左に入る道を通り過ぎてしまい、下の写真で右端に見える車の辺りまで歩いて行ってしまう方が多いそうです。
左に入る道が正しいかどうかの見分ける方法があります。
左折すると目の前に、案内札が下がっています。
赤い丸が込みの位置に札が見えれば、合っている道です。
札は1枚だけでしたので、見落とさないように気をつけます。
竹藪を進み、道路に出たところで周りを見渡すと、左手奥の方に童学寺の門が見えました。
春先には藤の花、夏にかけては風鈴の音色が美しいお寺
門をくぐると、涼しげな音が聞こえてきました。
どこから聞こえてくるのかと思わず境内を見渡すと、たくさんの風鈴が風に揺れていました。
夏にかけてたくさんの風鈴の音色が参拝した人たちを出迎えてくれるようです。
境内には藤棚がありました。
5月だったので葉が青々としていましたが、春先には美しい藤の花を楽しめそうです。
遍路4周目、先達になる資格を得られる目前に考えたこと
納経を終えて荷物を整理していると、納経所の方に「四国は何周目ですか」と聞かれました。
童学寺は初だったので「4周目ですが、どうして初めてじゃないとわかるんですか?」不思議に思ってたずねました。
私が持っていた金剛杖を見て分かったのだそうです。なるほど……確かに今の杖と旅をして3週目です。
4周すると先達になれるんですよね、という話になりました。先達は、たとえば会社の新入社員が頼りする憧れの先輩っていうイメージ。
そんな先達になるには、お寺の方の推薦が必要だと聞いたことがありました。
ただ、推薦って言ってもお寺の人にお願いしたらそれで良いのかとか、どうすればいいのかイマイチ分かっていなかったんですが、
「せっかくお寺の推薦をいただくなら、自分が好きなお寺とか、良いなと思ったお寺から推薦をもらったほうがいいですよ」
と教えていただきました。
推薦をいただくお寺とは縁ができるので、と聞いて、なるほどと思いました。
山を登って辿り着くお寺は印象に残りやすいけれど、どのお寺が好きかという視点では見てきていなかったと気がついたのでした。
そんな私の気持ちを知ってか、歩き遍路でツアーをやっている先達さんを紹介していただきました。
SNSを見ると、ちょうど逆打ちのツアーをしている様子を載せていました。
先達ってすごいんだなと思うのと同時に、こういう場の縁で繋がらないと歩きで逆打ちツアーなんて知り得なかったなと思ったのでした。
先達になるならない限らず、次の5巡目からはお寺をお参りした証に納める札の色が変わります。
札の色が違うと、お参りするときに「あ、この人◯周くらいしてるのか」っていうのが分かります。
もう少しお寺のことを知りつつ、残りを巡ることにしました。
ちなみに別格霊場の方は、3周すると先達の資格がいただけるそうです。
そっか! 別格霊場は別だよね、なんて言われると当たり前なのですが初めて知ったのでした。