遍路道から室戸岬の地形をたどる | 24番付近【歩き遍路の寄り道ガイド】


高知県の室戸岬にある、24番札所 最御崎寺へ歩く道すがら訪れた場所です。

最御崎寺への巡礼以外にも、室戸には見どころがたくさんあります。

まだまだ全てを見れていないので、四国遍路をしながら書き足していく予定です。

そのほか遍路道から訪れた四国の素敵なスポットの一覧は、こちらのブログにまとめています。

もと小学校 = むろと廃校水族館!

▪️距離▪️
・場所:むろと廃校水族館 24番最御崎寺の手前 約10km
・時期:年中無休
・遍路道からの行きやすさ:行きやすい

始業時間(!?)に間に合うように、登校!

その日、いつもより少しだけ朝早くに宿を出たのは、室戸岬にある最御崎寺へ向かうためで……はありませんでした。

前日、宿でスマホの地図を見ていて、遍路道の近くにある水族館のマークが気になっていました。

遍路道からそう外れていないし、朝イチで少し行ってみようかな、そう思って行ってみることにしたのでした。

時速5キロを切るペースの急ぎ足で歩いて、到着したのが8:45。

よーし、多分まだ始業時間前だ。

椎名小学校と彫られた石を横目に、遅刻せずにすんだと滑り込みます。

あれ、登校ってことは、小学◯◯年生ってことになるのか……。

思い直し、児童じゃなくてやっぱり先生ってことにしておくことにしました。

廃校となった小学校が、むろと廃校水族館に生まれ変わっていました。

ここは室戸岬の先の方で電車が通っていない場所にあるのですが。

GW期間っていうこともあってか、朝からたくさんの人が小学校もとい水族館に入っていきます。

学校と水族館、2つを楽しめる

背には笠とリュック、手には棒という遍路の格好をしている様な人は他には見当たりません。

水族館には似合わない感じの私。

始業時間(入園時間)より早くついてしまったので、しばらく並んで待ちます。

入場料を払い、引き換えに券をもらいました。

券はシールになっていて、赤い印の配置が、なんだが見覚えがあるかも……。

あ、お寺でもらう納経と同じデザインになってるんだ! と気づきました。

一人テンション上がり、思わず写真を撮りました。

むろと廃校水族館の入場チケットならぬ、納経がもらえるなんて。

階段を上った先の廊下には、書き初めが貼ってありました。

小学校だった頃のものか(そんなわけないんですが)なんて思っていると、イカスミで書かれていました。

まだ中の生き物の展示は何一つ見ていないのに、すでにめっちゃ楽しい。

屋外プールをのぞくと、すでにウミガメ達が水泳の授業中でした。

朝イチのプールって子どものころ寒かったなぁという記憶が蘇ります。

海の生き物には朝の水泳の授業なんて何のそのなんですよね、元気な子たちです。

学校の設備を残してうまく活かしながら展示しているのがあちこちで見れて、ほんとすごい。

理科準備室みたいな部屋に入ると、学校で見たことあるって感じの骸骨の標本がお出迎えしてくれました。

入り口でぐるりと中を見渡すと、何の変哲もない理科準備室に見えました。

水槽も見当たらないし、生き物の気配がありません。

そうだよね、流石に理科準備室だもん、空き部屋をそのままにしているのかな……。

そう思い、出て行こうとして、ふと脇に白いものが目に入りました。

銀杏の葉っぱのような形。

説明書をみると、ザトウクジラの肩甲骨!? 

こんな隅っこに、そしてこんな自然な感じで置いてありました。

っていうかよく見ると、骸骨の周りにも骨がたくさん展示してありました。

家庭科室では地元でとれた魚のさばき体験をやっていたり。

学校の雰囲気を壊さないままで、水族館にしてしまうすごいアイディアがたくさん詰まっていました。

1粒で2度美味しい、みたいなそんな感じ。

水族館の外にあった出店で、ナガレコに釘付け

水族館も一通り見て満足した私、さて先に行こうかと外に出ます。

GW期間中だったからでしょうか、出店が出ていました。

なんだか美味しそうな匂いがしてきて、いとも容易く釣られて吸い寄せられました。

なんだろこれ。アワビ??

カゴの中いっぱいに入っているのは、アワビの半分くらいの大きさの貝です。

「ナガレコ」っていうんだよと教えてもらいました。

今日もたくさん歩くから、朝ごはんいっぱい食べてきたのに。

この辺りの名物だよと言われ、「ほら、貝だから大丈夫」と謎の言い訳を自分にし始めました。

蒸し焼きにしてもらうと、すぐに貝のいい香りがしてきて、「これには、さっき水族館の出口で買ったおにぎり(でかい)↓が合うはず!」

なんて(朝ごはんたくさん食べたのに)とんでもないことを思いついてしまいます。

「そのおにぎりは、お昼ご飯のために買ったんでしょ!」とそんな自分を戒め、我慢することに成功しました。

トコブシっていう貝をここではナガレコって呼ぶそうです。

味はアワビにすっごく似てました。

っていうか、アワビが小さくなっただけで、ひょっとしてこれはアワビでは?? と思い、調べてみました。

ナガレコが大きくなったからアワビになるわけではないそうで。

貝殻に空いてる穴の数が違うらしいです。

そんなところで見分けるのか……。

むろと廃校水族館の場所と開校時間

室戸市の公式HP:https://www.city.muroto.kochi.jp/pages/page0343.php

夫婦岩

▪️距離▪️
・場所:24番最御崎寺の手前 約13km
・遍路道からの行きやすさ:道中

室戸のジオサイト夫婦岩

遍路道を歩いていると、大きな岩が2つ、仲良くそびえ立っているのが見えてきました。

目指す室戸岬までだいぶ歩いてきたなぁと思いながら、写真を撮ります。

よくよく見ると……岩がなんだかぼこぼこしてる?

軽石の表面みたいに、穴があいてました。

誰かが削ったようにも見えず。

軽石みたいに軽そうには見えないけれど? なんて素人は思いめぐらせたのでした。

なんと、このボコボコしている穴、岩の表面についた塩によって風化したものだそうです。

岩を削ってしまうなんて、自然の力すごい。

もう少し歩いたところにある、室戸ユネスコ世界ジオパークにまだ行けていないので、次こそは! と思ったのでした。


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